
税理士の長村です。
少し前の話になるのですが、群馬県出身のG-FREAK FACTORYが主催している「山人音楽祭」に行ってきました。
G-FREAK FACTORYはよく知らないのですが、税理士の友人が「バリ熱い!!」っていうので、他のメンツもええし、ほないこかということで群馬県の前橋まで行ってきました。
個人的には、ヤバT、マキシマムザホルモン、10-FEET推しです。
※左の写真はフェス翌日に群馬県の上毛新聞に掲載された集合写真をiphoneで撮影して切り取ったものです。
当日の朝、午前7時に友人が車で家まで迎えにきてくれたので非常に楽チンでしたが、
友人の車のナビが古すぎて高速を途中下車するというアクシデントがありましたが、
想定していたよりも倍の時間をかけて会場に無事到着。
僕は前日新幹線の最終で出張から帰ってきていたこともあり、後部座席で爆睡。ほんまスンマセン笑
会場はヤマダグリーンドーム前橋ってなっていたので、野球場かなんかかなと思っていたのですが、
会場に入ってみるとアリーナにバンク(傾斜)があるんです。
当然バンクには規制線が張られていて、中に入れないようになっているのですが、ここは普段、競輪場として使われている場所なんだそうです。
少し会場を散策してからメインステージで04 Limited Sazabysを聞き、個人的に気になっていたヤバイTシャツ屋さんの会場に移動したのですが、ヤバT人気がすごいせいなのか、会場が狭いせいなのか、ステージに向かう階段前にすごい行列ができています。
しばらくして入場規制の案内。。。。
後でNAMBA69を見に、ヤバTが出ていたステージに行ったのですが、大きめの会議室みたいな、かなり小さな会場だったので、あぁ、こりゃ無理だと納得。YouTubeで聞いていたので「
シャ!シャ!シャ・シャ!!」ってやりたかったんですけどね笑
その後、早めのランチをしながら群馬県出身の中山秀行(ヒデちゃん)さんの歌謡曲ショウを見せてもらいました。
カラオケ好きなんでしょうね。大分歌いこんでいるような気がします笑
その後、ド本命のマキシマムザホルモンを見ようとアリーナに移動するのですが、アリーナの入り口付近の小さな会場で岡崎体育がライブをやるっていうので、なんの気なしに、ちょっと見てからホルモン見にアリーナに行くかと、軽い気持ちで立ち寄ってしまったのが運の尽きでした。
岡崎体育。いやはや期待していなかったにしてもライブは良かった。YouTubeで「
Music video」とか「
感情のピクセル」とかは見てたんですけどね。まぁ、最近面白いと言われているキワモノの認識でした笑
ライブでは知らない曲が大半だったのですが、合間合間に挟む小ネタと笑いの応酬。
極めつけは会場の観客を左右に分けて(普通は観客主導で別れるんですけど笑)からの「Walk of Death(ゆっくり歩いて元の位置に戻る)」。
※ウォール・オブ・デスは、ライヴコンサートの観客が、大昔の合戦の如く左右に分かれ、曲が始まった瞬間に全員が体ごと突撃する最も危険なモッシュ。(Wikipedia調べ)
途中、会場の横を通り過ぎて行くホルモン目当ての人と会場から出て行こうとしている観客に対して、「ホルモンやなくてもヘドバンできるんやゾォ!!」と、コア系の音源を挟み込んで、なかなか行かせてくれません泣
結局、岡崎体育のライブを全部見てしまい、ホルモンまで時間が少しだけあったのでアリーナに向かうのですが、アリーナの入口までにすごい行列が。無残にも「アリーナは入場規制中です。」のアナウンス。あぁ無情。。。
その後、しょうがないのでスタンドでホルモンを見たのですが、これはこれで圧巻のステージでした。
スタンドから見るとアリーナのオーディエンスが見渡せるので、それはそれで凄まじい光景です。
その後、10ーFEETはアリーナで揉みくちゃになりながら見ました。こちらはドラマ「バイプレイヤーズ」の主題歌「
ヒトリノセカイ」を演ってくれたのが嬉しかったですね。
今年初めてのフェスではありましたが、あんなスローテンポな曲をライブでやるのは初めて見ました。Vo.TAKUYAさんの調子がいいのか歌も良かったですね。
BRAHMANは相変わらずで、それからNAMBA69を挟みフィナーレへ。
G-FREAK-FACTORYは群馬愛の溢れたエネルギッシュなライブでした。
「群馬にはなんもない。なんもないけど、俺は群馬が好きなんだぁ!!みんなもそうだろ?」
途中、近くのお客さんが号泣しているのをチラチラ見ていたのですが、「
ダディ・ダーリン」って曲ではG-FREAKをあまり知らないにも関わらず、思わず泣きそうになりました。
群馬特有のコール&レスポンスでは何をオーディエンスが返しているのか、さっぱりわかりませんでしたが笑、地元に愛されているバンドなんだなぁと。
あまりメジャーではないかもしれませんが素晴らしいバンドです。
山人音楽祭。競輪場が会場ってこともあり、会場運営にはイマイチなところもありましたが、G-FREAK-FACTORYが色んな人の助けを借りながら、なんとか開催できた。そんな手作りのイベントであったことを知ると、少々のことはしょうがないよなと。
これを書きながらダディ・ダーリンを聞くと、会場の風景が思い起こされます。そんなイベントでした。
ダディ・ダーリン
混沌とした時代になって、日々考えることが多くなりました。誤魔化していたことも浮き彫りになり始めました。考えれば傷つくし、知れば信じられなくなるようなことが山のようにあります。我々にはそれらを受け止めるキャパシティはまだ無く、日々赤裸々になっていく情報の中でモガいているのが精一杯の世代なのでしょう。しかし、このモガキや葛藤は決して無駄にならず、そのアティテュードが必ず次世代に礎として伝わることなんだと考えてます。 両親が商売をやっていたせいか僕は根っからの爺ちゃん子でした。毎晩爺ちゃんと一緒に寝てました。ほとんど第二次世界大戦の話でした。怖くて眠れなくて天井を見ていたのを覚えてます。ダディ・ダーリンの冒頭は戦争を経験、生還して逞しい時代を歩んだのち、空に旅立った爺ちゃんに向けての問いかけです。爺ちゃんは2011年の東日本大震災の時は病棟にいて、その直後に他界しました。“揺れたのわかった?”酸素マスクの向こう側でうなずきました。 こんなにもドライで軽薄な時代になるとはきっと爺ちゃんは考えてなかったと思います。自分は過去にパンクロックが大好きでアメリカに渡ったことがあります。そこで知ったのが日本人というアイデンティティの欠落でした。そしてそれはレッテルやコンプレックスと化して重くのしかかりました。跳ね返すために時間を要しました。だから僕は今でも群馬で活動できているのだと思います。「ダディ・ダーリン」のサビは田舎者が毎日観ている景色、西の山に太陽が突き刺す情景を描きました。温故知新を実行できない葛藤も歌いました。それから、どうしても広島か長崎のミュージシャンとコラボしたいと思い、旧友であるshuly to 104kzのバイオリニスト・鉄拳にお願いしたところ、快諾していただきました。
あなたが信じた空の色は こんな風な未来で描かれてますか?
それから迎えられなかった春の調べから こんな風な匂いが漂ってますか?
あたまの上を戦闘機に守られながら ぽっかりと空いた心の穴に蓋を閉めて
その上を何重にも、何重にも踏み固めて
つねっても叩いても全く感じない心ができました
嗚呼 太陽が西の山を突き刺して
桃色に染めながら一日を終える
ダディ・ダーリン ダディ ダディ・ダーリン
真っ白に色をつけて
永遠の嘘は 本当のことで 本物の偽物だけが 勝ち取る世界です
でもその本物の偽物が 作り上げた永遠の嘘に
支えられてようやく ここに立ってます
言葉にならない 言葉になんてならない
でもあえて言葉にするならば そういうことなんです
草木は実り 花を咲かせて ただただダラダラと 花を咲かせて
嗚呼 太陽が西の山を突き破って
ボコボコでも平らな一日を終える
ダディ・ダーリン ダディ ダディ・ダーリン
空っぽに色をつけて
平和を願うそんな気持ちは
平和を知らない人から生まれる感情であって
平和の中で暮らしてる私には
平和を願う気持ちがわからないんです しかし
平和に気づかないほど毎日は平和で
平和を何と無く繋いだつもりで
いつかその平和とやらを誰かが破くのでしょうか?
嗚呼 太陽が西の山を突き刺して
桃色に染めながら一日を終える
ダディ・ダーリン ダディ ダディ・ダーリン
真っ白に色をつけて