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熊野の秘境、玉置神社に行ってきた。

2017/09/12
税理士の長村です。

先週の金曜日にお盆休みの代わりに休みをとって、金曜日から日曜日までの3日間で奈良の十津川村にある「玉置神社」に参拝に行ってきました。

玉置神社はクライアントの社長さんから、「去年、お遍路に行ったんやったら、今年は玉置神社に行ったら?」とご紹介をいただき、ネットで調べてみると、「邪神があると辿りつけない」とか、「中途半端な気持ちで行ってはいけない」など、色々曰く付きの神社だそうです。

去年の夏は丙申(ひのえざる)の閏年(うるうどし)にあたり、60年に1度しかない大変ご利益のある年だというので、原チャリでお遍路(逆打ち)をしてきました。

※丙申の閏年にお遍路をすると、5倍以上のご利益があるとか。
※逆打ちは閏年の年にしかしてはいけないとされており、順打ちよりも道中が過酷であることから逆打ちの方がご利益があるといわれています。
※結論、「丙申」×「閏年」×「逆打ち」=ご利益無限大!!みたいな。まぁ、気持ちの問題だと思います笑


今年も同じように夏にお盆休みを兼ねて玉置神社に参拝しようと思っていたんですが、新人採用に時間を割かれたため、なかなか行けずにいました。


しかし、北朝鮮のミサイルと水爆実験のせいで僕の株のポートフォリオが死ぬほどメタメタにされてしまったこともあって、個人的には含み損がエグ過ぎて、ある意味「達観」してしまったんですが笑、「これじゃあかん」と藁にもすがる思いで急遽玉置神社に参拝に行くことにしました。

邪神ありありの心持ちでしたが、無事玉置神社に辿り着くことができたんでしょうか..........。

↑の写真は熊野本宮大社から玉置神社への古くからの参道。非常に険しい。




今回、嫁が立てた玉置神社参拝プランをご紹介しましょう。
それに沿ってコメントして行った方がわかりやすいと思いますからね。
ただし、今回のプランは道程3日間、交通手段は主にレンタルした原チャリです笑
※なぜかレンタカーではなくいつも原チャリ縛りなんですよね。
 徒歩>自転車>原チャリ>自動車の順にご利益がありそうな気がするんで笑


1日目(9月8日:金曜日)
(やったこと)
・品川から名古屋まで新幹線移動
・名古屋から鼓ヶ浦(鈴鹿市)まで電車移動
(アーバンライナー&各停に途中乗り換え)
・バイク屋さんで原チャリをPick up(A)
・松坂市のかの有名な和田金の「寿き焼」でランチ(B)
・伊勢に移動し伊勢神宮の外宮(げぐう)を参拝(C)
・二見浦の旅館「浜千代館」にて宿泊(D)
(A)〜(D)までの走行距離:80㎞

(和田金の寿き焼きは王道の味)
三重に行くなら和田金の寿き焼をどうしても食べたいと思っていました。
というのも、人生最高レストランというTV番組で寺門ジモンさんが、「ここがすき焼きの頂点だ!!」と紹介していたので、是非行ってみたかったんですよね。
すき焼きは「すき焼きコース」と「すき焼き」があったのですが、迷わず「すき焼きコースの松(@16,700円)」をチョイス。そうそう来れる場所ではないですからね。悔いは残さない主義です笑
また、すき焼きコースをご注文の方にだけの特別メニューで「牛肉のひつまぶし(@1,680円)」がオプションで注文できるとのこと。しばし食べれるのか悩みましたが、悔いは残さないという方針のもとでオーダー。結果、やっぱりボリュームありすぎました笑

すき焼きコースは一品メニューが3品ほど。その後、おもむろにテーブルの上の炭に種炭が焼べられ、いい感じに火が回ってきたところで鍋をセットして、すき焼きがスタート。
まずは鍋に牛脂を放り込み、鍋が冷たいうちから1枚65g!!の松坂牛を焼き始めます。お肉の両面がうっすらピンク色の変わったところで、たまり醤油とお砂糖をドバッと投入し、和田金特性の昆布出汁を少々加え、一煮立ちしたところでお肉を引き上げます。溶き卵に付けてお肉をいただくのですが、いやまぁこれはテレビでやってるあれですあれ。「歯がいらない。口に入れたら溶けていく。」まさに、そんな感じです。
その後、豆腐や野菜を入れて2枚目のお肉を投入し、終了。
お肉はたった2枚でしたが、一枚が大きいので2枚食べれば腹の具合はいい感じでした。この時点で腹八分目でいい感じなのですが....。
そこから牛肉のひつまぶしに流れていき、単純に美味い。けど、多い泣。最後は炭火で焼いた焼き餅とデザートが出てきて、すき焼きコースを無事完走することができました。

悔いは残さない主義ですが、何ごともほどほどですね。もう良い歳ですから。
お会計はサービス料がオンされて@20,000円。高いか安いかはよくわかりませんが、一つ言えるのは「悔いなし。」それだけです。


2日目(9月9日:土曜日)

(やったこと)
・二見浦の「夫婦岩」をサクッと観光(A)
・伊勢神宮の内宮を参拝(B)
・おかげ横丁のすし久の「手ごね寿司」で早めのランチ
・赤福本店そばの別館にて「赤福氷」でデザート
・十津川村(奈良県)の旅館「山水」にて宿泊(C)
(A)〜(C)までの走行距離:190㎞
(所要時間6時間。ヒェー)

(遥かなる十津川村)
今回痛感しました。三重県はデカイ笑
伊勢神宮を午後1時に出発したところ、道中に2度雨と遭遇しました。原チャリで行っている我々としては一番の試練です。しかも僕は半キャップのヘルメットだったので、雨が降ると前が見えなくなるので最悪です泣

1度目は紀伊町に抜けるまでの峠道で。
この時はポツポツからのガーって感じだったので、少し雨宿りしていると止んでくれました。

2度目は海岸沿いから十津川村までの真ん中あたりの山の中(熊野に入る少し前)。
峠をいくつも越え、トンネルからトンネルへと途中まで順調にいっていたのですが、油断していると、トンネルを抜けたら天気が一転、ウォオォォォォォォォぉ!!って感じのドシャ降りでした。
たまらずこりゃあかんと路肩の半壊してる工場跡地のようなところにバイクを入れて雨宿り。半壊と書くだけあって壁はないわ、屋根はまばらに板がないわでしたけど、雨が凄すぎて、多少雨さえ凌げればと思ったのですが、それ以前にもうずぶ濡れです。
その場所から宿までの残りの距離は36㎞ありました。本当に覚悟しました。「ここまでだと.....。」
すでに伊勢から5時間原チャリに乗って疲労も溜まっていましたし、周りには何もないしで。
途方に暮れながら、ただ雨が弱まるのを待つことしかできません。今更引き返せないところまで来ていますが、先もまだまだ長い。日も暮れ始め時計を見るともう午後5時半です。
それから30分程待って多少雨が弱まり、雨雲が切れた時を見計らって意を決して前に進みました。
徐々に雨が弱まってくれたのは救いでしたが、そこからは街灯もないようなぐねぐね曲がりくねった道を、後方から車に煽られながらも、ひたすら前を向いて進みました。十津川村に入る頃にはあたりはもう真っ暗です。雨も依然降っています。さらに街灯もなく、対向車のライトがメガネに反射して前が見えません。何度も事故りそうになりながら懸命に前に進みました。早く、早く宿に着きたい、もうそれだけしか考えていません。

(十津川温泉は最高)
意識が朦朧とする中、午後7時15分にやっと宿に到着しました。全身ずぶ濡れで、さらには十津川村の気温は19℃とか。
震えながらチェックインをし、着替えてから夕食をいただきました。
夕食で紀伊地方特産の「うめどり」という地鶏のお肉をいただきました。梅由来の飼料を与えて育てた地鶏なんだそう。
「うめどりの燻製」と「うめどりのしゃぶしゃぶ」をいただきましたが、外観がシャビーな宿にしてはクオリティの高さにビックリしました。また、体の底まで冷えていたので、しゃぶしゃぶはとてもありがたかったです。

夕食をいただいた後、温泉に入りに行ったのですが、ここの温泉を一言で表現すると「最高」です。
繰り返しになりますが、宿の外観はシャビーですし、部屋もそこそこ、宿のスタッフは気さくで丁寧な外人さんでしたが、とにかく風呂は最高です。
温泉が好きで結構いろいろなところの温泉に入っていますが、ここの温泉は三代美人の湯と呼ばれる龍神温泉に次ぐ位の温泉ではないかと思います。匂い少なめの硫黄泉で、若干ヌメリますが、体の芯までポカポカになります。風呂上がりの湯冷めもほとんどなく。言うことありません。さすが、源泉掛け流しですね。

翌朝もう一度お風呂に入りましたが、いやもう露天風呂から川を挟んで見える山の緑がすごい解放感です。もう一度言います。最高です。


3日目(9月10日:日曜日)
(やったこと)
・玉置神社に参拝(B)
・玉置神社の駐車場のお店で玉置神社あるあるを聞きながら、キツネうどんで腹ごなし
・鼓ケ浦(鈴鹿市)のバイク屋さんに原チャリを返却(C)
・鼓ケ浦から名古屋まで電車移動(普通&急行)
・名古屋の手羽先で有名な「風来坊」で簡単な夕食
・名古屋から品川まで新幹線移動
(B)〜(C)までの走行距離:200㎞
(所要時間6時間半。ヘトヘト)

(玉置神社に訪れることが修行である)
玉置神社は古くから白河院、後鳥羽院などの歴代天皇が参拝したり、空海、弘法大師などの錚々たる修練者が訪れる修練の場であったと言われます。場所は玉置山の山頂に位置し、今でこそ道路が整備され自動車でも参拝できるようになりましたが、本来はひたすら徒歩で山道を登るしか術がなかったそうです。
(最初の写真が参道の玉置神社の出口から見た風景)
駐車場のおじさんに聞いた話では熊野本宮大社から参道を徒歩で上がってくると、普通の人なら7時間以上はかかるだろうとのことでした。

昨日から散々試練をクリアしてきましたので、気力は充分。真っ白な気持ちで参拝することができました。

色々感じたことはありますが、ひけらかすようなことではありませんので、是非、行ってみられることをオススメします。何らかの試練をクリアした先に玉置神社に辿り着けるんではないでしょうか。
僕もやり忘れやことがありましたので、折を見て再度参拝したいと考えています。

(帰りの山越えルートでの誤算)
原チャリなので当然高速はおろか、有料道路等の大きな道路は走れません。そのため自転車が走るのと同じルートを走らざるを得ないわけですが、必然的に距離も長くなります。それにスピードも出ないですからね。
昨日と打って変わっていい天気だったのですが、山の天気は相変わらず変わりやすく、ところどろこで小雨が降った跡がありました。幸いなことに雨に濡れることはほとんどなかったのですが、その点は本当に助かりました。

一番困ったことはガソリンスタンドが日曜休業していることです。
途中でいくつかガソリンスタンドで給油しようと寄るのですが、日曜日は休業してるところばっかなんですよね。
次の村こそ、次の村こそとガソリンメーターが減っていくわけですが、最後の1メーターの途中でやっと営業しているガソリンスタンドと巡り会えました。チキンランしていたわけですから、走りながらヒヤヒヤしていましたよ。こんなところでガス欠になっても誰も助けに来てくれませんからね笑
ま、最悪の状況は無事回避できましたので幸いでした。


訪れることに意味がある
昨年のお遍路逆打ちに続き、今年も無茶な冒険をして来たわけですが、毎年終わってから思いますね。なんで、こんな過酷なことしたんだろうかって。
ま、過酷といっても普段の腑抜けた生活と比べればということなんですが、普段の生活では味わえない充実感のようなものを感じることができます。そしたらなんか病みつきになってしまって笑

それにお遍路や玉置神社など、歴史のあるものに身を投じて何かを感じてみるのもたまにはいいと思います。

普段は税金の計算や会社の悩み事の相談などなど、ま、要はカネの話です。にまみれた生活から、こういったお金では測ることができないものに接すると、なんかエネルギーをもらったような気分になります。
パワースポットって言っちゃうと元も子もないですが、そこに辿り着くまでの試練や苦しみを乗り越えることも大事な要素だと思います。

昨年高野山の宿坊に泊めていただいた際に、真言宗の教えとは「いかに生きるか。」ということだと教えてもらいました。
お遍路でも感じましたが、苦しみを味わいながらお寺を目指すことも、玉置神社を目指すことも、言ってしまえば生きているってことを改めて実感することなんではないかと個人的には思います。


とはいえ、日常生活でもツライことはたくさんあるのですが、疲れた時には、またどこかにチャレンジしに出かけることでしょう。

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